ネイティヴが使う過去形と現在完了の違い
あいうえおフォニックスから勉強した時もそうでしたが、過去形と現在完了って同じように使うことができる。
そんな記事を書いたと思います。
でも今日は、もっと過去形と、現在完了の「違い」を知るために、ニック式英会話の動画より勉強していきたいと思います!
過去形と現在完了の違い
過去形 終わっていること
現在完了形 続いていること
具体的な例として、
過去形 I lived in Tokyo for 10 years.
➡︎すでに終わった出来事。
現在完了形 I’ve lived in Tokyo for 10 years.
➡︎まだ続いている事柄。
こう考えると、昔英語の授業でならった「完了形の4つの用法の中の’’継続’’」を思い出すかもしれませんが、ちょっとその話は置いておいてください。少し今までとは違ったアプローチですので^ – ^
先ほどの過去形と、完了形の違いですが、終わっている、続いているということを少し違った視点から考えるとこのように見ることができます。
過去形 終わっていること➡︎可能性が終わっている
現在完了形 続いていること➡︎可能性が続いている
これを踏まえてもう一度例文を見てみます。
✖️ I went to NY twice. 2回ニューヨークへ行った。
◯ I’ve been to NY twice. 2回ニューヨークへ行った。
なぜ、こちらの例で、過去形が✖️なのかと言うと、先ほどの可能性が終わっているというルールから外れるからです。
生きている限りは、またきっといつか行くかもしれませんよね?行かないかもしれませんが、行くかもしれないその可能性は残っています。
過去形を使ってしまうと、その可能性が全くない、と言っているようなものなんです。ですから、この場合では、完了形で表現するのが正しい用法になるんです。
もう一つの例はこちら。
◯ I went to the World Trade Center.
✖️ I’ve been to the World Trade Center.
このケースでは、過去形が正しくなります。その理由は、世界貿易センターはもうないから。もうないところにはもう行けません。行けるという可能性は全くありません。ですから、過去形の「可能性が全くない」という用法が正しい訳です。
注意ポイント
ただ、実際のネイティヴスピーカー同士の英会話では、完了形を使うべき場面でも普通に過去形を使ったりします。
そう言った場合は、よりカジュアルなニュアンスになります。
✖️ I went to NY twice. 2回ニューヨークへ行った。➡︎実際のネイティヴスピーカーの会話ではよく使われます。この場合カジュアルな感じ。
◯ I’ve been to NY twice. 2回ニューヨークへ行った。
これは、前回過去形と完了形の違いをあいうえおフォニックスの動画から勉強した時も、同様の内容がありましたね^ ^
ただ、過去形で表現すべきことを、あえて完了形で表現することはまずありません。
過去形と現在完了の違い 2
次にもう一度、過去形と完了形の違いをまた違った視点から見ていきたいと思います。
よく現在完了って日本語にはない表現だから、日本人には理解するのが難しい。と言われますよね。実際私の過去記事でもそんなこと書いたことあるような、ないような。。
でも実際には、日本語でも英語で言う完了形が日常に溢れていたんです!
例えば、
昨日宿題やらなかったの?
時間なかった。
これ。実は、日本語版の完了形です。
この時間なかったという部分。時間がなかったから、「今、まだできていない」という状況がある。完了形の過去のある時点から今に至る間を表現していますので、完了形の定義に沿っています。
昨日なんで電話くれなかったの?
寝てた。
これも同様です。寝てたから、電話しなくて、その理由を今聞かれている状況がある。これらは、すべて完了形なんです。だって、まだその物語が続いていますよね。
実際は寝てた。という形は過去形に見えますが、本質から見てみれば、日本語の過去形には、「過去形と完了形」が両方すでに意味に含まれていると考えることができそうです。
重要なポイントは、やはり完了形で表現すると、それは継続しているニュアンスがあるということです。 ある過去の出来事があって今に至る。ということ。
そういう今につながること。それが完了形だったんです。
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