自動詞 leave
意味 ~から出発する、~を残す
このleaveですが、とても分かりづらいポイントがあります。
それは、時に「~から出発する」という意味で、時に「~を残す」というまるで真逆を行く2つの意味をもっているから。
I leave here.と言えば、「ここから出発する。」
I leave sign here.と言えば「サインをここに残すね。」
このように、まるで逆をいく意味です。
とってもわかりづらいですよね。
でもそれは、もしかしたら「leave」の本当のニュアンスを理解していないせいかもしれません。
例えば、AさんとBさんがいたとします。
そこでAさんがその場を離れたとしたら、そこに残るのはBさん。
Aさんが、もしI leave here.といったとすると、「あなた(Bさん)を残して、出発するね。」という感じなんです。そのため、Leaveには「~を残す」という意味もあるということなんです。
だから時として、「出発する。」となったり「~を残す。」というまるで相反する(ように感じる)言葉となってしまうんです。
Leaveの誤解は解けたでしょうか??
▶︎動詞LEAVEと前置詞-at-in-to-by-off-with-との組み合わせ
さて、では本題の前置詞と組み合わさるとどういう意味となるのか、確認してみたいと思います!
まず相性のいい前置詞は以下がメインになります。
at ~で
in ~の中で
to ~へ
by ~で
off ~離れて
with ~と
leave it at that ~そのままにしておく
Leave atという表現はあまりないので、今回はとてもよく聞く表現Leave it at thatにフォーカスしてみます。
atは”ある地点’’を表す前置詞。
そして、at thatのthatはこの場合「ある状態」を指しています。
Leave it at that → ある状態の(地点)で、それを残す。
要は、「そのままにしておこう」「そのくらいにしておこう」「切り上げよう(そのままで)」という意味で使います。
You should leave it at that. そのままにしておくべきだ。
We worked hard. Let’s leave it at that. とても働いたね。切り上げよう。
leave in an hour 一時間後に出発する
leaveとinとの組み合わせで最も使われる文章が、このleave in an hourです。
注意ポイントは「一時間後」でもinを使うというところ。
一時間後の「後」という部分を読み取ると、laterやafterを使いたくなりますよね。でもこのケースではinを使います。
inはある範囲を示す前置詞です。だから、inを使うと、まるで「~以内」と考えてしまいそうですよね。
でもこの場合、「今」と基準として、in an hourをイメージすると、今から一時間先のところで、線引きができます。だからその線上のポイントである一時間後という意味になるんです。
似た例で言えばJust in timeでしょうか。
ちょうど間に合った。という意味で、「以内」というようには考えません。
leave to 〜を任せる
toは「〜へ」「〜に対して」という意味があり、Leaveには残すという意味があります。組み合わせると「~を任せる」という意味となります。
Leave it to meは決まり文句。使い勝手のいい言葉なので、知っておくといいかもしれません。
Leave it to me! 私に任せて!
I’ll leave this work to you. この仕事を君に任せるよ。
leave by ~までに出発する
byには、「~のそばで」「~までに」「~で」「~によって」といくつかの用法がありますがこのケースでは、時間を制限する「~までに」との組み合わせとなります。
Let’s leave here by noon. 正午までにここを出発しよう。
leave off ~から除外する
leaveは「残す」という意味ですので、「~から除外する」とは真逆の意味のようですね。
でもoffには「~から離れる」という意味があるので、その「残す」という状態から「離れる」ということで、「除外する」という意味となります。
I’ll leave tomatoes off on my plate. 私のお皿のトマトを省くよ。
I’ll leave your name off the list. そのリストから君の名前を省いておくよ。
leave with ~に託す、~を任せる、~を預ける
leave withは「~に託す」「~に任せる」という意味となります。
では、leave to「~を任せる」とどう違うんでしょうか。
leave toの場合、toを使っている関係から、どうしても方向性のニュアンスが含まれます。そしてwithを使う場合には、一緒にというようなある種の一体感のようなニュアンスがあり、より親密的な感じです。
例えばこんな例です。
I’ll leave my son to you. 息子を頼むよ。
この例文では何となく、若干押し付けたような感じ。
I’ll leave my son with you. 息子をお願いね。
こちらのケースでは、なんとなく信頼の元にお願いをしているように聞こえます。
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