原形不定詞はto不定詞といったいどう違うのか?知覚、使役動詞とは?
不定詞にはto不定詞と原形不定詞があります。
原形不定詞とはいったいなんなのか?
to不定詞との違いは?
そんな原形不定詞をテーマに今日は解説してみたいと思います!
使役動詞と知覚動詞とは
主に使う単語は5つだけ!
もちろんもっといろいろありますが、まずは5つの使い方が分かるとより他の使役動詞、知覚動詞を
テスト勉強対策であれば、これらの5つを覚えておけばいいと思います。
使役動詞
make ~にさせる。
強めの表現で、強制力があります。
have ~してもらう。
誰かにお願いする表現ですが、してもらうことを前提としてるニュアンスがあります。
let ~するのを許可する。
許可するという訳をそのままは使いません。成すがままに状況を受け入れるようなニュアンスです。
使い方のパターンを知るとより理解できます。(逆に言えば例文を知らなければ、なかなか理解しづらいとも言えそうです。)
例文I made him clean his room. 私は彼に彼の部屋を掃除させた。
I had my mother pick me up. お母さんに迎えに来てもらった。
I’ll let you know. 私はあなたに知らせます。
この例で共通することは「誰かに、何かをさせるということ」
文章の作りとしては、SVOに原形不定詞(動詞の原形)を追加するだけなので、慣れれば難しくありません。はじめはto不定詞しか知らないので、注意が必要かもしれません。
make、have、letの後に人称代名詞や、人の名前が来たら原形不定詞を思い出してください!
知覚動詞
see ~が~するのを見る。
hear ~が~するのをを聞く。
知覚動詞の場合少し、私たちの知っている使い方と違うような訳ですね。
もちろんこの動詞だけではそうはなりませんが、文章にするとそのように訳すように変化します。
例文I saw him go to a church. 私は彼が教会に行くのを見ました。
I heard the announcer explain the injuries. 私はそのアナウンサーがその被害について説明するのを聞いていた。
このニュアンスはまるで一部始終をみていたような場合に使います。
もし、その一部分しかみてないという場合には、こんな言い方もできます。
例文I saw him going to a church. 私は彼が教会に行くのを(ちょっとだけ)見ました。
I heard the announcer explaining the injuries. 私はそのアナウンサーがその被害について説明するのを(一部だけ)聞いていた。
原形不定詞を現在分詞(動詞のing形)にすると「一部だけ」というニュアンスになります。
helpも原形不定詞を使える動詞だった件
例文I help her carry the package to the room next door.
I helped an old man cross the road.
このようにhelpも原形不定詞も使えます。
to不定詞でも表現することができるので、どちらも間違いではありません。
例文I help her to carry the package to the room next door.
I helped an old man to cross the road.
受動態を組み合わせる場合
例文I made him clean his room. 私は彼に彼の部屋を掃除させた。
これを受動態表現に変えてみます。
この場合には、toが出てきます。
ちなみにこの例文では使役動詞のmakeで例を作りましたが、同じ使役動詞であるhaveやletは受動表現にはほとんど用いられません。
知覚動詞の場合の受動表現
例文I saw him go to a church. 私は彼が教会に行くのを見ました。
I was seen to go a church by him. 私は彼に教会にいくのを見られた。
同じように文章をつくることができました。
でもなんで、受動表現の場合は、原形不定詞ではなく、to不定詞を使うんでしょうか?
実はしっかりと理由があるみたいです。
受動態でto不定詞を使う理由
例文I was made to clean his room by him. 私は彼に彼の部屋の掃除をさせられた。
これは先ほどの例文です。
これを原形不定詞にしてしまうと一つ間違えやすくなってしまうポイントがあります。
✖️I was made clean
この形だと、cleanが動詞なのか、名詞なのかがわかりづらいんです。
他にもI was made drinkとかも同じです。動詞か名詞なのかわかりません。
例えば、
I was made to drink Aojiru by my mother.という文があるなら、そのdrinkの前にtoがあることで、それが動詞だとすぐに見分けることができます。
それに先ほどのI was made drinkでは、動詞が3つ並ぶことになって、何が何だかわかりません。
to不定詞にすることで、その前にある動詞とto不定詞の動詞との区別をはっきりと示すことにもなります。
原形不定詞の「不定詞」と名乗る理由
不定詞って言葉の解説を最後にすこしだけ。
不定詞って言葉がそもそも意味不明です。先生すみません。。
ということでなるべく簡単に説明してみたいと思います。
原形不定詞、to不定詞は文の中に入って初めて意味が決まります。
単語のままだと、原形不定詞といえど、ただの動詞です。goやhave、その他でもなんでもいいんですが、それだけだとただの動詞。動詞だけ書くなら原形不定詞とかただの動詞だとかそんな区別はつけられませんし、ありません。
そして、makeなら「に〜させる。」haveなら「してもらう。」letなら「許可してもらう。」
callという例で考えれば、電話させる。とか電話してもらう。という意味に変化します。つまりそれは、make、have、letどれを使うかで、call自体の意味が変わっているということになります。
文の中に入って初めて意味が決まる。つまり意味が定まっていない。
だから不定詞と呼ぶ。
もしかすると不定詞の勉強の一番はじめに知っておきたいことだったかもしれません。
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