仮定法はこれでもう完璧!
今日はWishをテーマにして、「仮定法」について勉強したいと思います!
仮定法と聞くと、何やら難しいことが始まりそうな。。?(^-^)
大丈夫です。仮定法といっても、「~は~だったらいいのにな。」という文が、単に「~だったら」と仮定しているので、仮定法と呼ぶということだけです。
すぐに理解できますよ^ – ^
仮定法の代表例であるwishでまず確認しよう!
まずこのWish
どんなときに使うかと言えば、 「実現しないであろう願望について」 の表現方法になります。
例えば、日本語で言うなら「こうだったらいいのにな~。」という感じです。
少し昔のCMで、ある女の子が「I wish I were a bird!」って言ってたの知ってる人いませんか??
あれは「もし私が鳥だったらいいのにな!」と言っていたんです(^-^)
でも、みなさんここで、不思議に感じるのが、なぜwasではなくてwereを使うのかってことですよね?
確かに、なんで??とハテナが飛んでしまいます。これは少しだけ難しい理由があるようです。
I wereとなる理由
「古い英語ではwereしかなかく、その名残」
古い時代の英語では、be動詞の過去形はwasではなく全てにwereを使っていたそうです。
I were
you were
He were
といった具合です。
次第に、wasという新しいbe動詞が生まれ、「I were」は「I was」に変わっていきました。そして、今現在でも「I was」が正しい表現として、定着しているわけです。
ただ、 ある場合 のおいてのみ、I wereという’’古い’’用法をすることがあります。それが「もし〜だったら。」と表現する「仮定法」を使う場合。
「もし~だったら。」という言い回しは、現実離れした空想の話をすることになりますよね。
その時に’’あえて’’昔の名残であるwereを使うことで、 「これは現実の話ではないけれど」 という意味を付加させているんです。普通はI wasと使うのに、I wereをわざわざ使うということは、’’普通ではない言い方’’をしているということですよね。
その普通ではない言い方が、「これは現実の話ではないけれど」というニュアンスに繋がるんです。
もし「仮定法では、なぜwasをwereに変えるのか?」と聞かれたとすれば、そもそも仮定法は古い英語の由来であるwereを使うと考えるべき。と答えるのがいいかもしれません。
実はwasを使うケースもある
ここまでで、「もし〜だったら」という表現をする場合には、wereを使うってことまでは、わかっていただけたのではないでしょうか?
ただ注意ポイントがあります。
それは、多くのアメリカ人も仮定法で実はwasを使うことがある。ということです。
先ほどの説明では、wereを使うといったのに、wasを使うとは矛盾しているようですが、そこには簡単な区別があります。
それは、 「仮定の度合いによって、wasかwereを使い分ける。」 というものです。
was 現実に、起こり得ることに対しては、wasを使う。
were 現実に、起こりえないことに対しては、wereを使う。
このルールから例文を考えるとこうなります。
If I were a cat, I would take nap all day. もし私が猫だったら、一日中昼寝するのになぁ。
「猫だったら。」という前提は、絶対に起こりえないことなので、wereを使います。
では、次のケースではどうでしょう。
If I was rich, I would travel in the world. もしお金持ちだったら、世界中を旅するだろうなぁ。
「お金持ちだったら。」という前提は、絶対には起こりえない。とも言えませんので、今回は、wasを使用しました。ただ、人によっては、それは「あり得ないこと」かもしれません。
そのように「あり得ない」というという意味を強めたいならwereも使っても大丈夫です。
仮定法の例文でおさらい
もう一度仮定法について、おさらいしてみたいと思います。
この文章は仮定法でしょうか??
If I am rich, I will travel in the world. もし私がお金持ちなら、世界中を旅するよ。
シンプルな、文章ですが、実はまだ仮定法とは呼べません。
「もし私がお金持ちなら、世界中を旅するよ。」と、淡々と意思を述べている感じがします。 仮定法の場合は、思いを馳せるように「〜だったらいいのにな。」とか「〜だったら〜したいなぁ。」と空想を思い描くニュアンスになります。
また、日本語で「もし〜だったら」という定型文があるように、同じように英語でも過去形を使う必要があります。
そこで、日本語と同じように、「〜だったら」の部分を過去表現します。そして、後ろの「〜するのになぁ」の部分も、それに合わせるように過去形の助動詞に変化させます。
If I was rich, I would travel in the world. もしお金持ちだったら、世界中を旅するだろうなぁ。
If I was rich というようにamから過去形wasに変化させて、I would travel in the world を、willからwouldに変化させます。
まるで空想を思い描くようなニュアンスになりました。
ただ、なぜ仮定法は、過去形を使うのでしょうか。
「お金持ちだったら、世界中を旅するのになぁ。」という文章は、「〜だったら」という一部以外は過去形の要素はまるでありませんし、「旅するのになぁ」って実際には’’今’’の気持ちを言っていますよね。
これは、あえて過去形を使うことで、「現実」ではないけれど、という意味を付加させているということなんです。
I wereを使うときも同じ理由でしたね。
まとめ
ただのif文 If I am rich, I will buy a house. もしお金持ちなら、家を買うよ。
淡々と述べている感じ。
軽い仮定法 If I was rich, I would buy a private jet. もしお金持ちだったら、自家用機を買うのになぁ。
思い描くような表現だが、不可能ではない。可能か不可能かは人それぞれの感覚なので、wasとwereの分かれ目となる。
しっかり仮定法 If I were him, I wouldn’t try it. もし私が彼なら、それには挑戦しないだろうなぁ。
思い描くようだが、絶対になり得ないもの。
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私は30年ほどイギリスに住んでいますがイギリス人もwasを仮定法過去に使います。しかしwereも使うんです。例えばI wish I were you. (うらやましいなあというような時。)。この時は絶対I wish I was you. とは言いません。(むろんアメリカ人や英語が母国語でない人はたまにそう言いますが。)それに対してI wish I was in Bermuda.(バミューダに居たいんだけどな)というような時にはwereを使うことは全くありません。むろんイギリス人の大卒の友人はこれが間違ってるかもしれないと日本人に言われても聞き入れません。みんなそう言うからです。詩的な、古い言い方ではそうなんじゃないのといっても否定します。I wish I were in Bermuda. なんて不自然だというのです。 現代英語の用法は日々変わっているしオーストラリアや南アフリカではこの辺をどういうかもはっきりわかりません。友人の南ア人も I wish I was in~と言います。同じbe 動詞でも~であるという意味の時と~にいるという時では違うのではないいかと考えたりもします。。 仮定法過去でwasを使うのは文法的に間違いだと断言するだけではちょっと説明不足気味かと思います。
Atsuko様
コメントありがとうございます!
Atsuko様にご指摘いただく前まで、全く気が付いておりませんでした。
内容はもう一度勉強しなおして、修正させていただきます!
大変ご貴重なご指摘ありがとうございます!
英語の講師をやっております。いろんな方のHPをみて英文法の説明表現など、参考にさていただいています。
私は日本人ですが世界各国に親の仕事の都合で住み、いろんな英語を聞いて育ちました。
私はwasを使いません。wereを使います。ですがwasを使う人も確かにいます。私は古書も大好きでよく読みます、そういう本の中ではやっぱりwereです。shotasanのおっしゃる通りだなと思いますが、確かに日々日本語も新しい言葉や表現が出てくるように、他の言語も同じだと思います。なのでwasとwereに関しても人それぞれ育った国・地域・環境・教育水準で変わると思います。
カナダで毎年、近代英語についてのフォーラムに参加しますが、ここではwereを使うように言われています。
それでも、参加者の教授方と会話をすると、wasを使う人がいたりとバラバラです。
私は、どちらも使う人がいることを伝えますが、自分の生徒にはwereを使うように指導しています。
短く読みやすく、とてもわかりやすいです。英語だけでは伝わらない日本人への英語の教え方の参考になります。これからも更新を楽しみにしています。
I wish I were you. (うらやましいなあというような時。)。この時は絶対I wish I was you. とは言いません。>>>なぜなら”I”はどんなに頑張ってもYOUになれないからです!非現実的です。
(むろんアメリカ人や英語が母国語でない人はたまにそう言いますが。)>>>国語の勉強を疎かにした人たちです。全員がそうではありません。
それに対してI wish I was in Bermuda.(バミューダに居たいんだけどな)>>>行こうと思えば行けるので現実的な話です。なのでwasです。
実際にありえるかかありえないかの違いです。
were=非現実的
was=現実的
よく考えたら、普通のことでした。ちゃんと理由があります!
貴重なコメントありがとうございます!
この仮定法はとっても興味深い用法ですよね。
普通のことも、知らないと以外と間違えてしまったりしがちかもしれません。
他にもおもしろい表現などあったらぜひ教えてください(^ ^)