自動詞/他動詞 call
意味 ~を大声で呼ぶ。〜に呼びかける。
callというとなんとなく「電話をかける。」という意味が浮かびますが、むしろもっとシンプルに「〜を呼ぶ」という意味でよく使います。
他動詞としての例をまず紹介しておきます。
Please call me Ken. ケンと呼んでください。
Please call. というところで終えると肝心な呼び方を言わないままの文となり不完全です。ですからこの場合Ken(補語)が必要です。
他動詞としての使い方が多いですが、自動詞としての使い方もあります。
Who’s calling? どちら様ですか?
このケースでは現在進行形の形ですが、進行形だから目的語がいらないという訳ではありません。目的語がなくても「どちらからの電話ですか?」という文章が成り立っています。
使う場面によっては、他動詞でもあり自動詞としても使える。ややこしいですよね。
ただ他動詞であれ、自動詞であれ、会話ではあまりネックにはなりません。
例えば、ネイティブスピーカーにcallは他動詞a transitive verb?それとも自動詞an intransitive verb?と聞いたらなんて返ってくると思いますか??
HA? です。
日本語でも「呼ぶ」って動詞は自動詞?他動詞?って聞かれたら?私たちも「は?」
となりますよね。
それでも自然と、使い分けをしています。気にせずともできてしまうんです。
英語でもそれは一緒。
例えば「後で呼ぶね。」という文を考えてみます。AさんBさんがいたとして、Aさんが言いました。
I’ll call you later. 後で呼ぶね。
これに、youがなかったら、誰に電話するかわからないから自然と誰にという情報をいれたくなるでしょ。
自然とです。
そんな風に自然に、自動詞だとか他動詞だとかを考えなくても使い分けはできます。だから一応知っておいて損はないけど会話が目的ならあまり必要な知識ではない。かも。(持論)
▶︎動詞ASKと前置詞-at-on-to-forとの組み合わせ
まず相性のいい前置詞は以下の4つがメインになります。
at ~で
on ~の上に
to ~へ、〜に対して
for ~へ、〜のために
今回は比較的atとonが似ていて、toとforもそれぞれ似ているような表現です。ただ、それでも違いがありますので、確認してみたいと思います。
call at (場所)を訪ねる
callにはあまり知られていませんが、「呼ぶ」以外にも「立ち寄る」という意味もあります。
そしてatにはピンポイントというイメージがあるので、組み合わせると「〜を訪ねる」という意味で使うことができます。
I call at my home town which I have been for a long time. 私は長く住んでいた故郷を訪れます。
もしかすると、「なんで、訪れるをvisitを使わないの?」と思うかもしれません。
はい。visitの方がいいかもです。意味するところは全く一緒ですが、call atには若干古臭さを感じるらしいです。
call on (人)を訪ねる
人を訪ねる場合は、onを使います。atと比べて、古臭さはないので、普通に使うことができます。
I’ll call on my customer next week. 来週私は客先を訪ねます。
さて、このcall onですが、少しだけ注意したいポイントもあります。
それは、visitとの違いです。
call on ≠ visit
callには「求める」という意味もあるので、何かを得るために行くというようなニュアンスが含まれること。
そして、もう一つは、visitにくらべてその滞在時間は比較的短い感じ。そしてフォーマルさも感じます。
つまり若干ビジネスっぽい雰囲気を感じやすいようです。
だから、家族や、友人を訪ねる。と表現する場合はvisitを使う方がベターかもしれませんね。
call to (人など)に呼びかける
toには方向を示す役割があります。
ですからその方向の先にいる、人などに向けて呼ぶ。ひいては呼びかけるという意味になります。
I call to a man who stands there. 私はそこに立っている男性に呼びかけます。
callには「求める」という意味もあるので、呼びかけるという意味の中には、何かを得るためにというニュアンスが含まれます。
例えば、助けを求める場合など。
My car is having a flat tire. I’ll call to someone to get help. 私の車がパンクしている。誰かに助けを呼びかけるよ。
call for (目的に対して)呼びかける
toとの違いは、誰かに対しての呼びかけではなく、目的に対しての呼びかけという点です。
I call for help. 助けを呼びかける。
この文章に「誰々に」という方向を付け加えることもできます。
I call to someone for help. 私は誰かに助けを呼びかけます。
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