所有格を使いこなそう!知っておくべき注意ポイントと例文まとめ
英語の学習で必ず出てくるのが 所有格(possessive case)。
「簡単そう」と思われがちですが、実は少し複雑で、注意しておきたいルールがあります。
この記事では、所有格の種類・使い方・注意点・よくある間違い を、例文付きでわかりやすく解説します。
所有格とは?
「所有格」とは、「〜の」「〜のもの」 を表す文法です。
代名詞や名詞が文章の役割によって変化する形のひとつで、英語では大きく分けて次の3種類があります。
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主格(I / you / he…)= 主語になるとき
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所有格(my / your / his…)= 所有を表すとき
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目的格(me / you / him…)= 目的語になるとき
例えば「私」という代名詞なら:
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I(私は) → 主格
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my(私の) → 所有格
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me(私を/私に) → 目的格
👉 所有格は「誰のものか」を表すときに使います。
代名詞の所有格
代名詞の所有格は以下のように変化します。
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私の → my
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あなたの → your
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彼の → his
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彼女の → her
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私たちの → our
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彼ら/彼女らの → their
例文
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My shoes are new.(私の靴は新しいです)
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Their bicycles are fast.(彼らの自転車は速いです)
名詞の所有格
名詞の所有を表す場合は、語尾に ’s をつけます。
例文
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These are my brother’s shoes.(これらは私の兄の靴です)
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This is his sister’s book.(これは彼の姉の本です)
👉 名詞の後ろに ’s をつけるだけで「〜の」と表現できます。
所有格の注意ポイント
① 複数形の場合
複数形の名詞にはすでに s がついているので、所有格は s’ で表します。
例文
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These are sisters’ shoes.(これらは姉妹たちの靴です)
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These are his brothers’ books.(これらは彼の兄たちの本です)
👉 ただし、children / women など 複数形でも語尾がsで終わらない単語 は ’s をつけます。
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children’s books(子どもたちの本)
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women’s clothes(女性たちの服)
② 名前の語尾が「s」で終わる場合
人名が Chris のように「s」で終わるときは Chris’s と書くのが一般的です。
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Chris’s bag(クリスのカバン)
👉 ただし、Chris’ bag も通じます。
③ 生き物以外への所有格
基本的には「人・動物」に多く使われますが、国名や時間などにも使えます。
例文
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Japan’s population(日本の人口)
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Today’s weather(今日の天気)
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New Year’s Day(元旦)
④ 固有名詞の場合
固有名詞(人名・建物名など)も同じルールで ’s をつけます。
例文
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These are Tom’s shoes.(これはトムの靴です)
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This is Mary’s book.(これはメアリーの本です)
👉 固有名詞には a/an などの冠詞は不要です。
⑤ 複数の所有者がいる場合
複数人が一緒に所有しているものを表すときは、最後の名詞にだけ ’s をつけます。
例文
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This is Tom and Mary’s house.(これはトムとメアリーの家です)
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That is Tom and Mary’s car.(あれはトムとメアリーの車です)
👉 Tom’s and Mary’s としてしまうと「別々の家」のように聞こえるので注意!
所有格の基本例文
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My homework is difficult.(私の宿題は難しいです)
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It is not your fault.(それはあなたのせいではありません)
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Is that her bicycle?(あれは彼女の自転車ですか?)
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These are our toys.(これらは私たちのおもちゃです)
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Are those men their fathers?(あの男性たちは彼らのお父さんですか?)
よくある間違い ❌
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He book. → His book.
👉 所有格を忘れずに! -
This is the Mary’s book. → This is Mary’s book.
👉 固有名詞には冠詞 the/a は不要です。 -
This is the book of Mary.
👉 意味は正しいが不自然。人に対しては Mary’s book が自然。
まとめ
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所有格には 代名詞の所有格 と 名詞の所有格(’s) がある
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複数形・固有名詞・複数の所有者などに注意が必要
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日本語の「〜の」にそのまま当てはまるが、細かいルールを知ると間違いが減る
所有格をしっかり理解すると、英語の表現力がぐっと広がります。ぜひ例文を繰り返し声に出して練習してみてください!
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