【中学英語】enough~to構文 enough単体の使い方は4種類

enough~to構文の注意点と使い方まとめ

enough~to構文は「十分に~なので、~だ。」という意味です。

ただ、この訳し方だけだと、後でその意味だけでは意味が分かりにくい例もあります。

場合によっては、「〜するほど、〜だ。」という意味になる場合もあったりします。

今日はそんなenough~to構文についてまとめてみたいと思います。

enoughの4種類の意味と使い方おさらい

enoughは「十分に~」という意味がありますが、どんな用法があるかをまず確認したいと思います!

enoughは基本的には、形容詞、副詞として使います。

また、会話の中で、 代名詞として使う場合もあります。

形容詞のenoughWe have enough time.

私たちには十分に時間がある。

形容詞は「名詞」に作用しますので、ここでは、名詞のtimeと組み合わせて、「十分な時間」としました。 enoughは名詞の前に来ています。

副詞のenough(形容詞に対して)The fruit is ripe enough.

そのフルーツは十分に熟れている。(ripeは熟したという意味の形容詞)

この副詞のenoughはripeという形容詞に対してかかっています。

副詞のenough(副詞に対して)He finished the homework quick enough.

彼は十分に早くその宿題を終えた。

この副詞のenoughはquickという副詞に対してかかっています。

副詞には形容詞に作用する場合、または副詞に作用する場合があります。そしてこの場合 enoughは形容詞(例ではripe)、副詞(例ではquick)の後ろに来ます。

代名詞のenoughWould you like some more coffee? Thank you but I’ve had enough.

もう少しコーヒーはいかがですか?ありがとう、でも十分にいただきました。

代名詞の場合には、特に、enoughというだけで、それが何を指しているか十分に分かる場合に用いられます。

enough~to構文の使い方

それでは、本題のenough~to構文の使い方の解説に移りたいと思います。

enough〜to構文の基本的にenoughの使い方に変わりはありません。enough単体と同じように、形容詞や副詞として使います。

後にくるtoは動詞の原形と組み合わせてto不定詞として使います。

形容詞のenough~toI have enough time to finish the homework.

私はその宿題を終わらすのに十分な時間がある。

He bought enough toys to give his sons.

彼は、彼の息子たちにあげるために十分におもちゃを買った。

この例文では、enoughを形容詞として使っています。そのため、かかっている名詞の前にenoughを置きます。

十分なという意味ですので、その後の名詞は複数形になります。timeのように数が数えられないものはそのままの形です。

副詞のenough~to(形容詞に対して)My son is tall enough to ride the roller coaster.

私の息子はそのローラーコースターに乗るのに十分な身長だ。

He is old enough to live alone.

彼は一人で暮らすには十分な年齢です。

このケースでは形容詞にenoughがかかっていますので、enoughを副詞として使っています。先ほどのenoughの説明でもあったとおり、 副詞として使う場合には、形容詞の後ろにenoughを置きます。

副詞のenough~to(副詞に対して)He can run fast enough to get first place.

彼は一位をとるのに十分に速く走ることができる。

He learned English hard enough to talk to an American.

彼をアメリカ人と話すには十分に英語の勉強をした。

この場合では、副詞に対してenoughがかかっていて、enoughを副詞として使っています。この場合もenoughを副詞として使いますので、 かかる相手(副詞)の後ろにenoughを置いています。

enoughの使い方 「~するほど」って少し違う気がする件

enoughの意味として、冒頭で「十分に~なので、~だ。」「~するほど、~だ。」として使えると書きました。

ただ、この2つ目の訳である「~するほど、~だ。」という訳は、実はこうなんじゃないかと思うんです。

「~するほどの、~だ。」「~するほどに、~だ。」

「の」や「に」がくっついただけですが、ニュアンスは変わってきます。

「するほど~」という場面を思い浮かべると、少し大げさに、時にはイメージを水増ししたような感じでいいませんか??

例えばこんな例です。

例文He has enough money to get another motorcycle.

彼はもう一台のバイクを買うのに十分なお金を持っている。

=彼はもう一台のバイクを買うほどお金を持っている。

イコールで結びましたが、この2つの訳は少し意味が合わない気がします。

「買うほどお金を持っている」というと、なんだかすごくお金を持っているという感じに聞こえます。

でも「買うのに十分に」と言えば、それが買えるくらいのお金はあるんだなと理解しますよね。

だからその訳を「~するほどの」と言い換えればこうなります。

彼はもう一台のバイクを買うほどのお金を持っている。

これなら、買うだけのお金を持っている。買うのに十分なお金を持っている。という感じで、「十分に~なので、~だ。」という一つ目の訳との差もほとんどありません。

では次の例はどうでしょうか?

例文We have enough time to be bored.

私たちは退屈するのに十分な時間がある。

=私たちは退屈するほど時間がある。

この場合でも、「~するほど」という訳だと、「有り余るほど」というニュアンスが含まれています。

先の例のように「するほどの、~だ。」で置き換えれば、

私たちは退屈するほどの時間がある。

となります。

ehough「十分」という言葉は、「物事が足りて、不足がない様子」という意味ですから、多すぎるという意味ではないという点に注意が必要かもしれません。

enough~to構文を別の用法で言い換える

言い換えをご紹介する前に注意ポイントがあります。

さっきも似たことを書いていますが、言い換えることはできても、ニュアンスは若干ですが変わります。

使う単語が変わるので当たり前なことですが、言い換えと言っても全く同じ意味というわけではないということです。

to不定詞での言い換え

enough to構文を、単純なto不定詞で言い換えることができる場合についてです。

例文He studied hard enough to pass the examination.

彼はその試験に合格するために十分にがんばって勉強した。

He studied so hard to pass the examination.

彼はその試験に合格するためにとてもがんばって勉強した。

言い換えの際にsoを使っていますが、使わなくても言い換えとしては十分です。その時には「とても」という訳がなくなりますが、同じような意味を伝えることができます。

言い換えが可能な条件は、主語が一つであるという点です。

例えばこのような例はto不定詞だけでは言い換えができない例です。

例文This TV game is easy enough for me to play.

このように、意味上の主語がある場合には、to不定詞だけでの言い換えではなく、別の手法が必要になってきます。

その一つがso~that構文です。

so~that構文での言い換え

so~that構文は「とても~なので、~だ。」という意味を作ります。

例文This TV game is easy enough for me to play.

このテレビゲームは私がプレーできるほど十分に簡単だ。

This TV game is so easy that I can play it.

このテレビゲームはとても簡単なので、私はそれをプレーできる。

例文The mountain is low enough for my wife to hike.

その山は妻がハイキングできるほど十分に低い。

The mountain is so low that my wife can hike.

その山はとても低いので、妻がハイキングできる。

言い換えても全く問題にならないほど、意味が似ていますね。

too~to構文で言い換えができない理由

too~to構文は、「~には、~すぎる。」「~すぎるので、~できない。」という意味です。そして特徴はこのtooという言葉は、基本的にネガティブな意味とセットになります。

too~to構文とso~that構文はそれぞれ言い換えができるます。そして、先ほど、enough~to構文をso~that構文で置き換えてみました。

ということは、enough~to構文はtoo~to構文で置き換えられるのでしょうか??

少し試してみたいと思います。

too~to構文は「~すぎるので、~できない。」という意味になりますので、enough~to構文で「~できない」という意味をつくらなければいけないはずです。

例文✖A lion is dangerous enough not to be able to live with people.

ライオンは人と暮らせないほどに危険だ。

◯A lion is too dangerous to live with people.

ライオンは人と暮らすには危険すぎる。

例文✖This program is difficult enough for me not to be able to understand.

このプログラムは私にとって理解できないほど難しい。

◯This program is too difficult for me to understand.

このプログラムは難しすぎて私は理解できない。

文法的にはこれらの言い換えは「正しい」です!正しいんですが、ネイティブスピーカーには意味がうまく伝わりません。(enough~to構文が)

そもそも、enoughをtooで言い換えるという試み自体が間違いなのかもしれません。

なぜかというと、enoughは「十分に」という意味は「満足して不足がない状態」という定義からして、tooとはそもそも意味が合いません。

tooは「~過ぎる」という意味ですから、十分という範囲を超えたらそれが「~過ぎる」という状態になるはずです。

ただ、もう少しだけ確認を続けてみたいと思います。

例文✖A lion is dangerous enough not to be able to live with people.

この例文は先ほどうまく伝わらないといいました。

でもこうすることでそれが意味が通じるように変化します。

例文A lion is dangerous enough so people can’t live with them.

ライオンは十分に危険です、だから人は彼らとは同居できない。

このケースでは、soという接続詞を使っています。

ここまでいろいろな言い換え方を例に挙げてきましたが、いろんな言い換えの方法があるということがわかります。

自分のできる表現で伝えることが一番大事なポイントです。

まとめると、言い換えの方法はいくらでもある。というのが結論ですね。

ただ、enough~to構文、so~that構文、too~to構文をそれぞれの構文を使って言い換えるという問題はテストに出るポイントですので、テスト対策であれば、構文での言い換えを覚えておくのがベターかもしれません。

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