日本語と英語の本当の違いってなんでしょうか。
日本語は、「昨日、学校・・・」と会話が始まった時、その学校で何が起こったのか、学校に行ったのか、はたまた学校が爆破されてしまったのか、 最後まで聞かないとわかりません。
更にはこんなこともできたります。
「昨日、学校が爆破されたけど、そんなことがあったのにも関わらず、今日は普通に授業があった。・・・夢をみた。・・・というのが本当に実現して爆破されたけど授業した。」
というすごい意味不明な文章を作れちゃう言語。
これって、結局は、 最後に結論を持ってくるという本質が日本語にはあるからです。
英語ではできません。
英語は’’先に結論を言いたいという本質’’を持っています。
だから先に結論から言ってしますので先ほどのような、
「昨日、学校が爆破されたけど、そんなことがあったのにも関わらず、今日は普通に授業があった。・・・夢をみた。・・・というのが本当に実現して爆破されたけど授業した。」
という文は作れないんです。
日本語はどんな単語の順番でも文章が成り立つ言語
そして、ここがすごく重要なんですが 、日本語は単語の順序を入れ替えても成り立つ言語なんです。
例えば以下の①から④の例です。
①私は、昨日公園で友達とサッカーした。
②昨日公園で、私は友達とサッカーした。
③サッカーしたよ。昨日公園で、友達とね。
④友達と公園で昨日サッカーした。
どれも同じ意味を表した日本語の文章です。
日本語では、単語の順序が変わっても意味が変わらないまま文章をつくることができるんです。
そして、これができる理由は、「〜に」とか「〜を」がうまく機能するから。
では英語はどうだったでしょうか。
英語は単語を置く位置で意味が決まる言語
英語には、「〜が」「〜の」「〜に」や「〜を」という直接の単語は存在していません。
ちなみにこれらは日本語では’’助詞’’というものになります。つまり単語の意味を補完する。もっと簡単に言えば意味が通るように助ける言葉ってことです。
で、その「〜が」「〜の」「〜に」「〜を」という助詞が英語にはないんです。
もう少し詳しくみてみます。例えばこんな例です。
I call my mother.
私は 電話する お母さんに。
これが、英語の並びをそのまま日本語の訳をそのままの位置にした文。意味は普通に通じます。
この日本語を反転してみるとこうなります。
お母さんに 電話する 私は。
これでもしっかりと意味が通じます。
では英語でそれをやってみるとこうなります。
My mother call I.
Iをmeに変えたとしても、これだと「お母さんが 電話する 私に」という全く元の意味とは逆のものになってしまいます。
日本語では意味が変わらずに、入れ替えできたのに、英語ではそれができない。
これこそが、「〜が」「〜の」「〜に」「〜を」という助詞があるかないかの違いなんです。
英語では文頭の単語、つまり主語の位置に置いた単語に強制的に「〜は」という意味が加わるということが重要なポイントになっています。
もう一つ例を出しておきます。
例えばこれ。
I give you it.
「私は」「あげる」「あたたに」「それを」
頭から順を追って訳すとこうなります。
そして、youの訳は「あなたに」のように「〜に」が既にくっついています。
itの訳には「それを」のように「〜を」が既に付いています。
でもこのyouやitは主語として文頭で使えば、「〜は」という形になります。
You give me. あなたは 私に与えた。
It is a table. それは テーブルです。
つまり、同じ形の単語でも文の中の置く位置によって、「〜は」「〜に」「〜を」などの意味に変化するんです。
アイマイミーマインを使う意味
あと、I my me mine アイマイミーマインって習ったと思いますが、これって何かというと、ある単語を置く位置によって、形が少し変わるってことを表していたんです。
なぜ、これら代名詞だけアイマイミーマインのような変化が必要なんでしょうか。
Chris calls Tom. クリスはトムに電話する。
こんな文があったとします。これを主語、目的語どちらも代名詞にするとこうなります。
He calls him. 彼は、彼に電話する。
これが例えば、アイマイミーマインという変化がなかったとしたらどうなってしまうでしょうか?
アイマイミーマインは「私」についての変化です。
この場合は「彼」についての変化ですので、he his him him ヒーヒズヒムヒムという変化です。
仮にその変化がなくheしかなかったら。
✖He calls he. 彼は、彼に電話する。
これでは、Heが「彼は」という訳でいいのか「彼に」という訳でいいのかわからなくなってしまいますよね。
前置詞の役割
前置詞はto at in on toなど、他にもたくさんあるわけですが、 この前置詞の本当の役目とは、次に来る単語は場所についてだよ、とか時間いついてだよ、ということを前もってわかりやすくするためのものなんです。
前置詞というくらいなので、必ずそのある単語の「前」に置きます。
つまりその単語の意味をわかりやすくするために準備させている。
もし、これがなかったら、どうなるかというと、、、
I watch a bird the park.
こんな文が普通になるわけですが、ただの単語がならんでるだけのようになってしまうんです。
更に悪い例だとこうです。
✖I gave my mother a gift home the morning.
本来はI gave my mother a gift at home in the morning.
という文ですが、I gave my mother a gift home the morning.だとmotherだとa giftとhomeとthe morningという言葉が並んでいるだけで、場所なのか時間なのかそれとも家じたいがgiftだったのか、わけがわかりません。
前置詞はそれらの単語が場所、時間など、何について話すのかをあらかじめ意味づけしているんです。
英語の文の作り方
では結局のところ、英語ってどんな作り方をすればいいの?って話ですが、簡単に言えば結論から言ってしまえばいいんです。
私は行ったよ、学校に昨日。
私は見たよ、彼を公園で。
彼は行くつもりだ、アメリカにいつか。
こんな感じで、まず何を結局のところするのかってことを最初に言ってしまうんです。
で、後からつらつらとその理由や、場所、時間やらなんやらを追加していけばいいんです。
例えば英語の例文を一つだけ挙げるとすればこんな文でしょうか?
I can run fast….,more than you.
これって、よりシンプルな形にすれば、
I can run faster than you.
ですが、別に、I can run fast….,more than you.でも同じ意味です。
そして、違和感もありません。むしろ会話っぽい。
これって、英語が後から後から文を付け足し付け足しできる性質があればこそなせる業なんです。
逆に日本語の場合はこれを、後ろに追加でなくて、文の真ん中でやるからむしろこんがらがりやすいはずなんですが、そこは私たち日本人なんで、難なくこなせてしまうだけなんです。
この知識が最初にあれば、きっと英語の作り方がより一層吸収しやすくなるんじゃないかと思います。
特に会話などはそう。
後からしか文章を追加しないので、文章の全体像を頭に描く必要がなく、言いたいことを後から追加していくだけ!
後は、その追加の方法だけ知っていれば、それで済むんです。
接続詞、to不定詞、関係代名詞、関係副詞いろいろとありますが、それらすべて後から文章を追加していくツールだったんです。
それぞれの続詞、to不定詞、関係代名詞、関係副詞については、個別に記事にしてるので、それはそちらでご確認してね。
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